10月16日、ぺーとん地区在住の新路内蔵さん(41)が玄関掃除をしたところ、15500シェル(15500円)を入手しました。
ことの始まりは疫病の影響で新路さんの仕事が激減し、収入が減ったことでした。
ステイホーム期間にやることもない新路さんは、ネットサーフィンをしていてたまたま見つけた風水のサイトで書かれていた『玄関の掃除をするといい』という記事に目が留まりました。
時間ばかりがある状況だったため、軽い気持ちで生まれて初めて玄関の掃除をしたところ、片隅に見慣れない金属の筒を発見。
いぶかりながら手に取ると結構な重量があり、いかにも頑丈そうな物体でしたが、側面の1ヶ所に高さ5mm、幅3㎝ほどの横長の穴があり、振ってみるとジャラジャラと小銭のような音がしたことから貯金箱らしいということが判明。
しかし、お金の投入口はあるものの開け口はどこにもなく、重量から推察すると金属の厚さも結構ある感じがしたということです。
新路さんは、中身を取り出そうと厚紙を投入口に挿入してみましたが、貯金箱自体が重くてうまく出すことができません。
そこで金属を切断することを考え、近所のホームセンターにノコギリを買いに行きましたが、もし貯金箱の中身が全部1円玉だった場合、赤字になると考え、金属が切れるノコギリで最も安かった糸ノコギリ、通称糸ノコと替え刃10本セットを300シェル(300円)ほどで購入しました。
その糸ノコを使い、30分以上かけてコツコツと金属貯金箱の一部に穴を開けていった結果、中身はすべて100円玉でかなりの数があるのを見た瞬間、赤字ではないことを確信。
浮き立つ気持ちを抑えながら、100円玉を数えてみると158枚、15800円ありました。
この金額を入手するのに投資した金額は糸ノコ代300円と30分の作業のみなので15500円の儲け。
その後、この貯金箱は3年前に亡くなった新路さんの母親がこっそり貯めていたヘソクリだというこが判明しましたので、全額新路さんのフトコロに入りました。
このことからそれまでスピリチュアルなことを一切信じていなかった新路さんも風水のチカラを信じるようなったということです。
この話題を耳にした島民の多くが玄関掃除を始めました。