2020年7月22日より仁志路島村役場多目的ホールにて『第一回 きさらぎ駅写真展』が開催されました。
きさらぎ駅とは、20年ほど前に廃止された仁志路鉄道にあったと言われている駅の名称で、島の巨大ネット掲示板『CHANNEL-Two(チャンネルツー:通称チャンツー)』で話題となった都市伝説です。
当時、仁志路鉄道を管轄していた汽車ポッポ課での記録文献や廃線跡を調べても、きさらぎ駅の存在は確認されていませんが、汽車ポッポ課OBが「それらしい駅を見たことがある」と発言したことから完全に無いとは言い切れない状況で謎の駅として都市伝説になりました。
そんな中、仁志路島の都市伝説を後世に残すために設立された都市伝説課の企画会議で『きさらぎ駅写真展』の開催が議決され、今回の開催にいたりました。
応募総数は20点でそのどれもが雰囲気あるきさらぎ駅の写真でしたのでここでご紹介しておきます。
実物を見たい方は村役場多目的ホールに展示してありますのでお気軽にお越しください。
開催期間:2020年7月22日~2020年10月22日
開場時間:6:00~16:00
休館日:不定期
きさらぎ駅写真展事務局へのお問い合わせ電話:244-936909
都市伝説『きさらぎ駅』のあらまし
20**年ネット掲示板、CHANNEL-Two(チャンツー)のリアルタイムオカルト板に『ばずみ』というハンドルネームで不思議な内容の書き込みから始まります。
会社帰りのばずみさんは最寄り駅から列車に乗りました。
普段なら5分ほどで着くはずなのに20分以上列車は止まりません。
ばずみさんは違和感を感じていましたが、列車が止まらないことには降りることもできません。
電車はしばらく走った後、ようやく減速を始めました。
ばずみさんは列車が駅に着いたらとりあえず降りて反対側の列車で帰ればいいと考え、駅に到着した瞬間に降り立ちました。
そこが『きさらぎ駅』という無人駅だったのです。
ばずみさんは掲示板にきさらぎ駅に降り立ったことを書き込むとそのスレッドを見ていたネット民がきさらぎ駅を探し始めましたが、そのような名前の駅は日本のどこにも存在しませんでした。
時間を確認するといつの間にか真夜中になっていて、すでに終電は出てしまった後だということが判明しました。
仕方なくばずみさんは線路に沿って歩いて帰ることにしました。
線路上を歩き始めるとどこからともなく不気味な太鼓や鈴の音が聞こえてきます。
恐怖心を抑え込みながら歩き続けると列車では通らなかったはずのトンネルが見えてきました。
トンネルは向こう側が見えるほどの長さだったので、勇気を振り絞ってトンネルに入っていきました。
数分後、無事トンネルを抜けたばずみさんは1人の男性と出会いました。
親切そうなその男性は近くのホテルまで送って行ってくれるということになり、男性の車に乗り込みました。
そこでばずみさんの携帯電話の充電が切れそうだったので掲示板への書き込みが終わってしまいました。
その後のばずみさんの行方は今もわかっていません。